投資信託

○「保証された確定結果がない」

投資と聞いて多くの方はギャンブルめいたものを感じるのではないでしょうか？その部分は表題に示した事実から生まれてくるものだと考えます。

つまり「預金」と「投資」の一番の相違点＝「結果がわかっているかわかっていないか」ということです。

「預金」は利息も含めた満期の受取金額＝結果がわかります。しかし、投資の場合は「いつ」「いくら」受け取れるという前提や条件がわかりません。わからない状態で購入しないといけないのです。ですから、確定した結果を求めて「投資」をすることは間違いです。ですが、マイナス面ばかりに目を向けてはいけません。現在の超低金利時代、銀行に預金しても確実に受け取れる結果はごくわずかです。ですが、「投資」にはそれを上回る結果を得られるかもしれない可能性があるのです。

○「正解、未来はわからない！」

「投資」を行う上で絶対に忘れてはいけない重要事項があります。それが「正解や未来は誰も知りえない」ということです。

これから投資を始めると、あなたにはいろんな情報が入ってくるようになります。「半年後には１ドル何円になる！」「A社の株は絶対に値を上げる！」などです。ですが、皆さんはこういった情報に耳を貸してはいけません。なぜなら・・・「将来何が起こるかは、だれにもわからない」からです。今、「投資をしたいから、必ずもうかる銘柄を知りたい！」そう思っている人は、この考え方を改めましょう。ですが、儲からないからや〜めた、と思ってもいけません。まだ、知っておかなければならないことがあるのです。

○「ハイリスク／ハイリターン、ローリスク／ローリターン」

「利回り２％の債券」を考えてみましょう。これって、結果がわかってるんじゃ？って思った方、いいえ違います。もし発行した会社の業績が悪化した場合など、戻ってくる額が投資額を割り込むこともあるのです。このような「悪いことが起こる可能性」「結果のばらつき」「リターンの不確かさ」を投資では「リスク」と呼びます。

これを理解した上で「投資」のもう一つの条件を示します。それが「ハイリスク／ハイリターン」「ローリスク／ローリターン」です。たとえば、「年利２％の国債」と「年利５％のA社債」。国が破綻するということは、まああまり考えづらいですよね？そこから得られる利益は２％です。ですが、会社が傾くことは十分ありうる話です。ですが、得られる利益は５％と国債よりも有利です。このように「リスクに応じた見返りを得る」ということが、「投資」の世界での常識なのです。

○「平均」を見るときは「長期」にわたって

誰にもわからない未来に「投資」をするということは、すでにお話しました。では、どうやって投資先を決めればいいんだよ！？と思いますよね。それを助けてくれるのが「過去の平均」です。たとえば、東京と那覇、夏の３ヶ月間気温の高いのはどちら？というとき、どちらを選びますか？当然那覇ですよね？なぜって、過去の気象情報から平均気温がわかりますからね。ですが、これが夏の３日間だとどうでしょう？少し悩みますね。そうです。「投資」を考えるときもこのように「長期」にわたる「平均」に目を向けることで、判断が出来るのです。

○「長期の運用」を目標に

このＨＰでは「投資信託」を前提にお話していますので、この場合に心得て欲しい点を一つ。

それは「長期の運用」を心がけるということです。ある銘柄を購入して３ヶ月で基準価額が下がった！別の銘柄を探そう！いえいえ、それではいけません。先ほど延べたように２０年の平均をみて購入したなら、その後１０年後の利益を期待したいものです。ＦＸ取引やデイトレードなら話はわかりますが、「投資信託」という金融商品は長期に渡り利益を積み上げていくものなのです。

○投資信託の設計とは？

これまで、特に「投資信託」にスポットを当てて投資のルールを説明して参りました。ここで、サイコロを使ったゲームを考えて見ましょう。

「６」なら６万円、「５」なら５万円、「４」なら４万円、「３」なら３万円を私があなたに支払う。「２」なら１万円、「１」なら１０万円私が受け取る。

５回行うとどうでしょう。運が良ければあなたは３０万円受け取り、運が悪ければあなたは５０万円失う。ちなみに１０回連続で「１」が出る確率は６４０７万分の１、１５回連続なら４７０２億分の１、２０回連続なら３６５６兆分の１、２５回連続なら２８４３京分の１です。

それでは「１万回」ではどうでしょう。こうなると、それぞれの数字が出る確率はおそらく６分の１に近くなるでしょう。だとすると、差し引き７万円×回数分、あなたに利益が出ます。回数が多ければ多いほど、実はあなたに有利なゲームだったのです。

「投資信託は」上記のように「中長期に渡る運用により、中長期にわたってリターンを上げていけるように」設計されているのです。ですから、最初の３回（３ヶ月）で負けたからすぐ売却！では、当然利益は上がりませんよね。あくまでも「長期運用」を目指して投資をしていきましょう。